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亜州茶亭へようこそ

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上海浪漫紀行・周庄へ

「南船北馬」という言葉がある。
中国で、北の地方では馬が、南の地方では船が重要な交通機関だった、という意味。
おそらく、この南と北の境界は、長江あたりになるのだろうか。
乾燥した黄土平原が続く北京あたりに比べると、この長江南側の上海周辺は、確かに川や湖が多い。
長江より南の地域を「江南」と呼ぶ。上海や蘇州、杭州、無錫、南京など、風光明媚な有名観光都市が集まっているエリア。
古代から発展し「呉越同舟」の故事で有名な、呉は蘇州に、越は杭州付近に国があったそう。『三国志』の英雄のひとり、孫権の呉の国もここ江南地方だった。

歴史的遺跡や美しい風景を堪能できる江南地方で、人気になってきたのが、この水郷古鎮めぐり。
水郷古鎮とは、上海や蘇州の周辺に点在する町。水運や豊かな農業生産に支えられて、自然に人が集まってできた町だ。古い町は900年もの歴史があるという。
明や清の時代には、流通業や絹織物生産などで発展し、裕福な商人も出現。町全体も、豊かな暮らしをしていた。

そんな昔ながらの町には、今も、普通に人々が暮らしている。水路を舟が行き交う様子は、きっと、数百年間同じ景色。

ちょっと懐かしいものを探しに、水郷古鎮のひとつ周庄へ。

上海市内からタクシーをとばして1時間30分くらい。上海の友人Fさんの奥さん、Wさんが付き合ってくれるので、タクシーは貸切。道路が良くなって、1993年に蘇州に行ったときよりも、ずっと移動がスムーズになった。

ちょうど、水郷の町が注目され始め、上海から日帰りで行ける観光スポットとして売り出し中の頃である。写真は1997年2月撮影。

水路に沿って家が立ち並ぶ様子がよくわかると思います。ここは、観光地でもあるけれど、普通に人が住んでいるところ。舟も、日常的に使われています。

周庄


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